韓国で「食」は、コミュニケーションの場として多く活躍します。ドラマでは職場や家庭、そして恋人との食事シーンで沢山の韓国文化が垣間見られます。
そんな食事シーンを見ながら「これ、何食べてるんだろう」「日本とはちょっと違うなぁ」というところに焦点を当てて韓国の文化に触れていきたいと思います。
2018年春、韓国大ヒットドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」No.2 食
35歳のジナ(ソン・イェジン)は親には結婚を急かされ、職場でのセクハラや浮気した彼氏との破局など、息が詰まるような毎日を送っていた。そんなある日、大親友の弟(チョン・ヘイン)が海外赴任から帰ってくる。3年ぶりに再会したジナとジュニは一緒にランチをしたり、飲みに行って他愛のない会話を重ねていった。そうして多くの時間を共有するうちに、いつしか2人は恋人関係に。【出典:テレビ東京】
今回は、韓国の会社員のサラメシ事情を見てみましょう。ドラマ前半では「ソン・イェジン」は何でも上司に合わせる性格です。
1話には、女子社員から嫌われている上司からのランチの誘いを断らずグッとこらえてついて行くシーンが登場します。
そこにも韓国会社員の食事文化が垣間見えたのでご紹介します。では早速見ていきましょう!
韓国で「食」は、コミュニケーションの場として多く活躍します。ドラマでは職場や家庭、そして恋人との食事シーンで沢山の韓国文化が垣間見られます。そんな食事シーンを見ながら「これ、何食べてるんだろう」「日本とはちょっと違うなぁ」というとこ[…]
韓国会社の昼食代は会社持ち?!
韓国では会社との契約によりますが、社員一人につき10万ウォン(約1万円)くらいの昼食代を提供する会社が多くあります。
韓国の税法上、10万ウォン以下の食事代は課税されないこともあり、「昼食代は会社が払うもの」と認識してる人が多いです。会社のために働いてるから食事くらいは出してもらっても…という感じですかね。
ここは大きく日本とは違いますね。
参考までに、2019年調査によると韓国の平均ランチ代は約6,110ウォン(約600円)程だそうですが、食堂で食べる場合は、7,163ウォン(約700円)ですね。(出典:韓国経済新聞)
ソウル中心地なら1万ウォン(約1,000円)は超えるお店が多いので、自腹だとかなりの負担になりますね。
韓国では、「식구(シック)|食口」という言葉があります。会社が昼食代を持つのもこの식구(シック)という認識からきています。
また、韓国は昼食代を支給する会社はありますが、日本のように交通費を支給する会社はほとんどありません。韓国は交通費が安いので(地下鉄の基本料金は₩1,350)、昼食代支給の方がかなりお得ですよね!
会社の事情によって、社内食堂がある会社は無料だったり後から清算する場合もあります。外部で食べる場合は自腹だったり、提携食堂があれば割引など、様々ですが、ランチ代は基本会社持ちの考えが一般的です。
今回のドラマは上司からランチ誘われますが、ランチ代は会社持ちでしょうか?だって…自腹なら無理してついて行きたくないですよね💧
韓国定番サラメシはジャージャー麵?!
韓国では「中華料理」は、昔から人気です。今は色んなメニューのお店が沢山あるので選択肢が多いですが、昔は種類が少なく、会社に中華料理の出前をとる風景が普通でした。
韓国式中華料理は、多くの「華僑」が住んでいた仁川でスタートした言われています。韓国の高度成長期(1970年代)にパルリパルリ(早く早く)文化が生まれ、短時間調理の「ジャージャー麵」がぴったりでした。
以降韓国人を虜にした「ジャージャー麵」や唐辛子がたっぷり入った赤いスープの「ちゃんぽん」が韓国人の人気中華メニューに定着しました。
上の四つのメニューは、上司について行った「ソン・イェジン」含め4人が頼んだ中華のメニューです。左上からジャージャー麵、辛いちゃんぽん、左下はチャーハン、チェプチェご飯です。
上司の要求もあり、4人全部違う料理を頼みましたね。さてなぜバラバラのメニューを頼んだかは次に続きます。
今回のドラマのシーンはちょっと無理して上司と行きますが、現代の韓国会社のランチタイムの過ごし方はずいぶん変わってきています。
部長から新入社員まで仲良く一緒にチゲを囲んで食事をする風景から혼밥(一人飯)をして残り時間は勉強、ジム、昼寝をするなど自分のために時間を使う人が増えたニュースをよく見ます。
でも皆でわいわい食事する文化は楽しいですし皆の仲が深まるのでとてもいい文化ですよね。個人主義も浸透していますがこれからもずっと残ってほしい文化のひとつですね。
それでは次回はどんな食事文化が登場するかお楽しみに!
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