今回は韓国人が大好きな庶民の味「ヌルンジ(おこげ)」を紹介します。
「梨泰院クラス」の大人気俳優「パク・ソジュン」主演の人気韓国ドラマ「花郎」では、花郎達の指導者である風月主ウィファが頻繁にヌルンジを食べているシーンが登場しました。
ヌルンジは、なぜ今の時代も韓国で愛され商品化されるほど人気があるのでしょうか。その謎やヌルンジの食べ方などをお伝えします。
韓国のヌルンジ(おこげ)とは
韓国ではコメを窯で炊いた後、まわりにできたおこげを「ヌルンジ|누룽지」といい、その窯に水、または湯、お茶を注ぎお粥のようにして食べることがあります。
また水分を多めにしてお茶ようにして飲むことを「スンニュン|숭늉」といいます。
昔韓国では、食事の最後にヌルンジを食べるまでが食事の流れとして定着しており、現在は「ヨンヤントルソッパプ|영양돌솥밥」など窯のご飯が出てくるお店で食事のしめにお湯を入れてヌルンジを食べます。
現在も韓国でヌルンジ(おこげ)が愛されるワケ
ヌルンジは冷凍で保存ができ、現在でも韓国の家庭でも常備している家庭があるほどです。
それには理にかなったいいところがたくさんあるからなんですよ。
- あまったご飯でヌルンジを作ると長期保存ができる
- 二日酔いの朝に簡単におかゆを作ることができ、胃腸にやさしい
- 醤油や砂糖をつけておやつ代わりに食べられる
- 香ばしいおかゆの味で辛い食べ物を食べた後さっぱりする
ヌルンジ大好き!人気ドラマ「花郎」のウィファ風月主
「花郎」は2016年12月KBSで放送され、新羅時代の熱い青年たちの情熱と成長を描いた人気ドラマです。
韓国ドラマ全部に出演してない?ってくらい頻繁に見かけるソン・ドンイルさんです。
「花郎」ではチソ太后に仕え、将来の新羅を支える花郎達をまとめる指導者、風月主でした。
任務を終え一息ついている時や、考え事をしている時、かなりの頻度でヌルンジをカリカリ食べていました。
うれしそうに、こんな大きなものまで…。
時にはせっかく焼いてきてくれた大きなヌルンジを叩きつけたり…。
また持ってきてくれたのに「飢えている魚たちにくれてやろう」と池にポチャンしたり…
ヌルンジはおやつでも食事としても愛される味
そのままもちろん食べても美味しいですが、
韓国では砂糖をまぶして食べたりもします。
硬いものをしっかりかんで食べる。歯にも脳の活性化にも良いですね。
ヌルンジをお湯で煮てお粥にするとかなり香ばしくて美味しくなります。
通常のお粥より少し歯ごたえが残り、香りがあることによって、満足感も得られますね。
辛い食べ物で有名な韓国ですが、昔からある素朴な味がそのまま受け継がれていたり、体に優しい食べ物が実は沢山残っていますね。
韓国歴史ドラマをみながらそういう部分を探ってみたり、韓国を訪れた際には是非、ヌルンジを味わってみてくださいね。