皆さんご存知の韓国料理定番のトッポギ。我が家では無性に食べたくなると、あれこれ合材料をかき集め、グツグツ煮て思いっきり食べています。
今回はトッポギについて沢山語っていきたいと思います。一番合う材料と辛い・辛くない作り方、そして最後に由来まで盛りだくさんご紹介致します。
韓国ではおやつ代わりのトッポギ(トッポッキ)
韓国では子どものおやつや学校帰りなど間食としてよく食べます。
家庭でもそれぞれのトッポギの味がありますが、駅前や学校付近、屋台やフードコートにもあるので韓国に行ったことがある方は必ずどこかで見かけたのではないでしょうか。
韓国で食べるトッポギの定番の材料といえば
トッポギは、「가래떡|カレトッ」と言われる丸い棒状の餅を切ったものと「어묵|オムク」という薄いさつま揚げに似ているものを入れます。オムクは韓国の「オデン」とも呼ばれ、日本と同じ魚の練りものでできています。食感は薄くて弾力があり、煮込むと少し歯ごたえが残ります。
この2つの材料は必ず入っていますが、その他にはキャベツ、玉ねぎ、ゆで卵、ラーメンの麺等を入れて食べます。お店によって特徴もあり、最近はチーズやアメリカンドック、餃子などが入っている人気店があるようですね。
トッポギをもっと辛くしたい時
トッポギといえば、コチュジャンを使った甘辛いソースですが、韓国では唐辛子粉も加えるのでお店によって辛さが違いますね。
辛さを選べる店もあれば、ひと口食べただけで髪の毛が逆立ちそうなくらい辛い屋台もあります。
甘めのトッポギよりキリっとした辛さがお好みであれば唐辛子粉を入れると味がはっきりします。
唐辛子粉も原産国、種類で全く辛さが違うので、購入する時は少量のものを選んで使ってみてください。
唐辛子粉の特徴
日本産 | ・とても辛くて甘味が少ない(赤い色があまり出ない) ・手に入りやすい ・少量で高価格(日本のブランドでも外国産のものも多い) |
中国産 | ・辛みが少ない(赤い色があまり出ない) ・手に入りやすい ・量が多く低価格 |
韓国産 | ・辛みと甘みがある(赤色が出やすい) ・手に入りにくい ・中国産より高額(韓国ブランドでも中国産のものがある) |
近年韓国の食堂ではキムチなども中国産の唐辛子粉が多く使われていますが、韓国料理を作る時は、やはり韓国産の唐辛子がやはり料理に合うようにできているんだなと思います。
唐辛子粉は冷凍ができるので好きな味の唐辛子粉を見つけてみてはいかがでしょうか。
トッポギに合う材料の選び方
もちろん餅(トッ)やオムクだけで作っても美味しいですが、
沢山の材料を入れることによって飽きがこず、色々な食感も楽しめ栄養も取れるので我が家は沢山の材料を入れます。
野菜
トッポギは少なめの汁を煮込むことでソースが具材に絡みやすく、美味しくなります。冷蔵庫の残り物の野菜何でも構いませんが、水気の多い野菜(もやし、白菜等)を入れると汁が増えてしまい、水っぽくなってしまうので避けた方が良いかもしれません。
ソーセージ・練りもの等
韓国でも定番の具です。甘辛い煮込み料理なので、ソーセージや蒲鉾、さつま揚げやちくわが良く合います。餃子やミニアメリカンドッグを入れる時はいつもよりしっかり揚げて最後に入れるか、別皿に添えてソースをつけながら食べると美味しいと思います。
麺類
トッポギの材料を全部入れ、ある程度煮えたら仕上げに麺を一緒に入れて食べます。プデチゲやトッポギに入れる「サリ麺」という麺が定番で、このラーメンを入れると「ラッポッキ」になります。その他,チャプチェに入れる「タンミョン」や中国の平たい「タンメン」を入れるとスープがしみ込みとても美味しくなります。
ご飯
具を食べ終えて残ったソースを火にかけ、白ご飯、刻みのりを混ぜると「ポックンパプ(韓国の炒飯)」のでき上がりです。最後にチーズをかけると最高ですよ!
美味しい!楽しい!トッポギ(トッポッキ)の作り方
では、この材料でトッポギを作っていきます。お好きな野菜類に刻みニンニク、卵と韓国のはるさめは先に茹でておきます。
トッポギの餅・韓国春雨・サリ麺・コチュジャンです。韓国春雨は固めに茹でておきます。いづれの材料もカルディや業務用スーパーでも売っていますね。
トッポギソース分量です(4人分)
- コチュジャン 大3杯
- 唐辛子粉 大1.5杯
- 砂糖 大3杯
- 醤油 大3杯
- 白だし 大1杯
- 水 カップ3~4杯
この材料を混ぜ合わせておきます。
深めのフライパンに油を入れにんにくを炒めた後、硬い野菜から順番に炒めます。
野菜に少し火が入ったら練り物とゆで卵を入れソースを入れます。
ソースを真ん中に入れ次に具材が顔を出す程度水を入れます。
ソースを混ぜ、全体にいきわたったら餅を入れ煮込みます。
餅を煮込むことによりサラサラだったスープが少しトロッとしてきます。
スープの真ん中を開け麺を入れます。スープが少なすぎて麺が浸かなかったら水を入れてください。(麺を入れない時はこのまま煮詰めてソースがしっかり具に絡んだら出来上がりです。)
最後にタンミョンを入れて5分程グツグツ煮込んで出来上がりです。
ちょっと欲張って具を入れすぎましたが、出来上がりです!
ビールに合うんですよ!いただきます!
子どもが喜ぶ!辛くない海鮮トッポギの作り方
トッポギを食べたいけど、辛すぎて食べれない方も沢山いると思います。
そういう時は醤油やダシで煮るだけではあまり味が絡まないので海鮮などを入れ、スープにアクセントをつけるのをおすすめします。
野菜と海鮮類です。海鮮は好きなもので構いませんし、ごろっと大き目であれば冷凍でも良いと思います。卵の代わりにウズラの卵を茹でてみました。
トッポギの餅と平はるさめです。最近はスーパーで見かけるようになりましたね。
おすすめはこちらの平はるさめです。海鮮スープを吸ってプルプル~!手が止まらなくなります。下準備に硬めに茹でておきます。
辛くないトッポギのタレの分量です。(4人分)
- 砂糖 大2杯
- 味噌 大1杯
- 醤油 大2杯
- 焼肉のタレ 大2杯
- 白だし 大2杯
- 水 カップ3~4杯
材料を混ぜ合わせておきます。
熱したフライパンに油を入れ、刻みニンニクと野菜を炒めます。
次にウズラの卵、練りもの、海鮮類を入れ、水と餅を入れます。
合わせておいたタレを入れ、まんべんなく混ぜ合わせます。
最後に平はるさめを入れ、水分が少しとんでタレがなじんだら完成です。
平はるさめがスープをしっかり吸ってくれています。おいしそう。
辛くなくても食べ応えは十分です。
誕生したのはいつ?トッポギ(トッポッキ)の由来
日本でも有名なトッポギですが、一体韓国でいつ頃生まれたのでしょうか。
朝鮮王朝時代の떡볶이「トッポギ」は餅と牛肉、色とりどりの野菜を入れた醬油で味付けされた辛くない宮廷料理でした。
時代は変わり1950年代、コチュジャンを使ったトッポギが生まれましたが、本格的に流行したのは1970年代に入ってから。お腹が空いた庶民の間食としてのトッポギは「高価な米」の代わりに「小麦粉」を使うことが大部分でした。
今でも残るソウルのトッポギ通り「新堂洞」は同じく1970年代に誕生し、今も賑わいを見せています。<参考:韓食振興院>
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このように皆さんがご存知のトッポギも時代の移り変わりとともに変化を遂げ、人々に愛され続けている食べ物だということが分かりますね。
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