今回の韓国ドラマの食は、梨泰院クラスで人気絶頂の俳優 パク・ソジュンの「彼女はキレイだった」に登場する面白おかしいたくあんシーンから韓国のたくあん(タンムジ)文化をご紹介します。
たくあんと言えば日本人にとってはとても馴染みが深い食べ物ですが、韓国人にとってたくあん(タンムジ)はどんな食べ物でしょう。
ドラマ「彼女はキレイだった」ではたくあんよく登場しますが、どんな時にどのような料理と一緒に食べているかをご紹介します。
最後に日本とは違う美味しい食べ方もご紹介しますので、最後までお付き合いくださいね。
パク・ソジュン主演の2015年ドラマ「彼女はキレイだった」
2015年韓国MBC放送局にて9月から放送された「彼女はキレイだった|그녀는 예뻤다」は最高視聴率19.7%で、その年のMBCドラマ演技大賞では10冠に輝きました。
チ・ソンジュン(パク・ソジュン)とキム・ヘジン(ファン・ジョンウム)が15年ぶりに再会し、初恋を探すラブコメディです。
個性的なメンバーの爆笑シーンが満載でよく韓国ドラマに出てくる悪党は登場しません。
その中で特に面白いと人気があったキム・シニョク(SUPER JUNIOR チェ・シウォン)のたくあんシーンを今回ご紹介します。
たくあんとタンムジの由来
日本では、たくあんの由来はいくつか説がありますね。
江戸時代の臨済宗の僧である沢庵宗彭(たくあんそうほう)が考案したという説や「貯え漬け」という言葉などが転じてできたと言われる説があります。【参考:wikipedia】
韓国ではどのような由来があるのでしょうか。韓国語でたくあんはタンムジと言います。
日帝時代に韓国に広まったたくあんですが、たくあんの名前のまま広まったため、今でも韓国ではたくあんで通用できますよ。
たくあんとタンムジの違いは?
日本のたくあんの一般的な作り方は、干した大根やそのままの大根を麹や塩に漬けたり、調味液につけたもので色や食感が変わります。
韓国のタンムジも日本と制法は変わらないそうですが「黄色」のたくあんが多いですね。カリカリして甘めのタンムジが一般的です。
ス―パーに売っているタンムジはカットして調味液につけられたものやキンパプ김밥(海苔巻き)用に長細くカットされたものもあります。
「彼女はキレイだった」爆笑たくあん(タンムジ)シーン
主人公のチ・ソンジュン(パク・ソジュン)のカッコ良さとドジを合わせ持つギャップがたまりませんでしたが…
今回はキム・シニョク(SUPER JUNIOR チェ・シウォン)の名シーンです。笑!
まずは、3話に出てくるキム・ヘジンとキム・シニョンの屋台のシーンから~
あちっ!おでんで舌をやけどをしたキム・シニョク。
タンムジを舌にのっけて冷やし「マシになった」と。衝撃的なキャラクターですね!
脂っこいティギム(天ぷら)やうどんを出す屋台ではタンムジがあります。外出して小腹が空いた時やお酒をのんだ帰りにちょっと屋台に寄るのが、とても雰囲気があっていいんですよね。
続きまして、10話のバイクで手を怪我してキム・ヘジンに食事を手伝ってもらうシーンです。
ここは、ビビンククス|비빔국수(韓国ビビン麺)のお店ですね。後ろにお肉でダシをとったスープのセルフコーナーがあります。
ベロベロしてタンムジちょーだいしてくるので、キム・ヘジンは気持ち悪がりながらタンムジを投げます。
うれしそう!
韓国のククスにはタンムジが付いてくるお店がほとんどです。
次は14話のブッフェのお店にて。
カニを食べながら「口直しが必要」と言って店員さんに持ってきてもらいます。
もしかしてここでもまた…
キム・ヘジンがドン引きしながらペシっとタンムジを投げ、ペタッ!と舌で受け止めます。
キム・ヘジン苦笑い。
最後にタンムジを見てキム・シニョクを思い出します。
韓国ではスパゲッティのお店でもタンムジがでます。
キムチが出るお店もありますが、ピクルスやタンムジが出るお店が多いいですね。
韓国のタンムジ(たくあん)は食べ放題?
韓国ではバンチャン(おかず類)やキムチ類がおかわり自由ですが、同じくたくあんもおかわりができます。チャジャン麺やうどん屋など、麺類の店に出てくることが多いですね。
長細く切ったタンムジを海苔巻きに巻いたり、ユブチョパプ(いなり寿司)に細かく刻んで入れたりもします。
たくあんがあっという間に韓国風に!ご飯に合うレシピ
最後に、韓国家庭のたくあんアレンジをご紹介します。
日本ではたくあんをそのままの味で食べることが多いですが、韓国ではご飯のおかずやお弁当にもっと合う味に仕上げて食べたりもします。
材料
- たくあん 4分の1
- 粉唐辛子…大さじ1
- ゴマ…小さじ1
- 白だし…小さじ1
- ネギ…少々
- ごま油…大さじ1
- すりにんにく…少々
上の材料をボウルに入れ、すべて混ぜ合わせます。韓国の和え物を混ぜる時はしっかり味がなじむよう、ビニール手袋で混ぜるのがポイントです。
こうすることで時間がたっても味が落ちず、しっかりなじんだままで美味しく食べられます。
いつもよりさらに白ご飯が止まらなくなりますよ。日持ちするので沢山作っておくのもいいですね。
今回の「韓国ドラマの食」タンムジ編はいかがでしたか。普段脇役の食べ物でドラマを面白くするのは「食べること=コミュニケーション」の韓国ならではで、とても楽しいなと思いました。
何気ない韓国ドラマの食事シーンには沢山の面白い文化がつまっていますね。