「梨泰院クラス」の人気が衰えを知らず、現在もNetflix人気コンテンツの上位にランクインしています。今年はコロナ自粛で家で過ごす時間が増えたため、梨泰院クラスをはじめ韓国ドラマの人気を加速させているのでしょう。
今回の「韓国ドラマの食」は、梨泰院クラスの第3話から。未成年のチョ・イソとチャン・グンスの居酒屋入場シーンの中から見える韓国未成年とお酒の文化、お酒を飲める年齢、居酒屋の年齢確認などの話をしたいと思います。
信念を貫く男のサクセスストーリー「梨泰院クラス」
主人公のパクセロイは、芯が強い男性です。因縁の「長家」への復讐「15年計画」は彼や仲間たちの協力により着々と実現されていきます。
「梨泰院クラス」」を見た人は感じると思いますが、
頑固でまっすくなパクセロイを見ながら、もっと良い選択肢もあるのでは?と思いつつ、信念を貫く彼の姿に次第に感銘を受け、いつの間にか彼を応援するようになります。
1回だけ?今1回、最後に1回、もう1回…一瞬は楽になる。だけど、繰り返すうち人は変わる。
お酒に寛大な韓国社会
韓国は、「集まれば飲む」という文化があるほどお酒が身近な存在です。
友人や家族との楽しい時間はもちろん、山登り、スポーツ観戦時、公園でゆっくりする時もお酒は多々登場します。
しかし、お酒と接することが多い分、お酒に寛大になりすぎている社会の雰囲気もあります。
- 泥酔状態で犯した犯罪を「心身微弱」状態といい、刑が軽く下される
- 会社でお酒を飲んだ次の日の朝、上司から法人カードを渡されサウナに行く
- 飲酒運転やお酒を飲んで行った行動を軽く見る傾向が未だある
もちろん、お酒は親睦を高めてくれる良いものでもありますが、お酒が近すぎる社会では、自然とお酒に対し寛大になり、社会全般がお酒にルーズになるというネガティブな側面もあります。
それに伴い必然的に、韓国の未成年者はお酒を身近に感じるようになるでしょう。梨泰院クラスの未成年飲酒シーンは、そういう社会を物語っています。
それでは、本題に入りますね。
未成年にお酒販売したパクセロイの店が危機!
まず、韓国は何歳からお酒を飲めるかというと、
韓国では未成年者の飲酒を禁ずる法律はありません。未成年者がお酒を飲んでも法的には問題にならないです。
しかし
韓国には、青少年保護法 第4章 第28条「誰しも青少年を対象に青少年有害薬物等を販売・貸与・配布したり、無償に提供してはいけない。」という法律があります。
つまり、酒を販売した側には厳しい罰則があるということです。
お酒が飲みたい未成年のチョ・イソとチャン・グンス
高3のチョ・イソとチャン・グンスは、知り合いの兄と3人で飲みに行きます。
お店は梨泰院の人気居酒屋「長家ポチャ」に決定!
飲む側(未成年者)は、法的に問題ないので、お酒を販売する側がいつも目を光らせて未成年者を見つけなければなりません。
童顔のメンバーが混ざってると韓国のお店では身分証明書の提示を要求します。
顔、全然違うね。君…誰だ…!
勘が鋭いスアは、さっそく見抜いてイソ達を追い返します。
ハエだけ飛んでいる⁈パクセロイの店に未成年者が入店
父を亡くして刑務所で2年、さらに遠洋漁船で7年を過ごした後、ソウル梨泰院で店を開いたパクセロイ。
しかし、繁盛するまでまだまだ遠い道のりです。
閑古鳥が鳴いてるお店にやっとお客さんが!
しかし、やってきたお客様は未成年のイソ達。何かが起こりそう…。
一応、身分証明書確認は行います。でも…なんか怪しいですね。
日本のマイナンバーカードに当たる「住民登録証」です。17歳(高2年)になると発行されます。
韓国で未成年にお酒を販売すると刑事処罰⁉
韓国では繫華街を取り締まりに警察がよく出現します。
未成年がいると通報がありパクセロイのお店に。
誰が通報した⁈
未成年にお酒を販売して警察に摘発されたお店は…
「青少年保護法」基づき、3年以下の懲役または、2,000万ウォン以下の罰金。しかし、実際は50万~70万ウォンの罰金が一般的だそうです。
BUT 罰金刑が下されると管轄行政からの処分が待ってます。
「食品衛生法」に基づき、1次違反は「営業停止2か月」、2次違反時は3か月、3次違反時は施設閉鎖命令
【案内文】
内部事情により、2か月間休みます。より良いダンバムでお会いしましょう。
– ダンバム一同 –
1話ではお店でお父さんからお酒を教わるシーンがありましたが、もしあの時警察の取り締まりがあれば、父親と一緒に飲んでいた場合でも、お酒を販売したお店が刑事処罰を受けます。
韓国は19歳になる1月1日からお酒を購入できる
まだ高校生だったチョ・イソは、2015年の大晦日のカウントダウンを楽しみに迎えます。
2016年の1月1日、すぐさまお酒を飲みにお店へ!
韓国でお酒を購入できる年齢
19歳になる年の1月1日からお酒の購入ができます。
通常高校を卒業する年が19歳なので、高校卒業=お酒を飲めるという認識が一般的です。韓国の数え年だと20歳になります。
※数え年とは、生まれた時に1歳と数えることで、お母さんのお腹にいた期間も加える韓国独自の年の数え方です。
楽しいお酒の時間、戻ってこい!最後にまとめ
今回の「梨泰院クラス」お酒についての第2弾はいかがでしたか?ちょっとした文化の違いをドラマで感じるのも楽しめる魅力のひとつですね。
早く世界中のコロナが落ち着いて、美味しいお店で大切な人たちと会話を楽しみながら過ごせる日々が戻ってきますように!