映画「リトルフォレスト春夏秋冬」の韓国リメイク版第3弾はヘウォンの親友、ウンスク作るトッポギです。
トッポギは、韓国を代表する料理のひとつですが、この映画に登場するトッポギは色んな意味が込められています。
それではウンスク作るシーンを見ながらトッポギについてご紹介していきましょう。
都会の生活に疲れ、田舎に戻って生活することを決心したヘウォン。そこで待っていたものは昔と変わらない春夏秋冬。
沢山の自然に触れ合いながら豊かな恵みに感謝し、自分の生き方を探していきます。
のどかに流れる風景や時間に癒され、また自然そのものの食材を生かした料理が見どころの映画です。
トッポギってどんな食べ物?
今回は親友ウンスクがヘウォンに教えてもらいながら作る「トッポギ」をご紹介します。
「볶이|ポギ」は韓国語で「炒め」なのでそれを合わせて「떡볶이|餅炒め」という意です。けれど正式な発音は「トッポッキ」の方が近いかと思います。
韓国人にとっての「떡볶이|トッポギ」
韓国では学校や駅前にあるプンシク(粉食屋)や屋台で売っていますね。小腹が空いた時や辛い物を欲す時、また、お金がない時に若者が寄り添って仲良く食べたり、韓国では欠かせない庶民の味です。
韓国版「リトルフォレスト」の超辛いトッポギ
ジェハにひそかに想いを寄せているウンスク。しかしジェハが元カノと町を歩いているところを見かけてしまい、ヘウォンに愚痴をこぼします。
「ストレスたまる。何か料理は?!」「自分が作った料理が一番おいしい」とヘウォンは提案。ウンスクはトッポギを作り始めます。
ウンスクがキッチンに立ち、にんにくを炒めるところから始まりますね。
ウンスクが唐辛子をハサミで全部切ろうとするのでヘウォンが「胃がパンクするよ!」と言いますが、ウンスクは「今日は辛くして死んでやるのよ」と返します。
キャベツ、ニンジン、水、コチュジャン餅を入れて少し煮ます。
ネギとさらに青唐辛子を入れて…。さらに煮ます。
ウンスクが味見しますが、とっても辛そうですね。辛すぎてちょっとジャンプしたような…汗
キリっと辛そうなトッポギが出来上がりました。
辛すぎて黙り込む二人…。そこへジェハが登場し二人の雰囲気を見て「二人、喧嘩した?」と聞きます。
ジェハもトッポギの辛さと自分の心境と重なり涙を浮かべますが「辛くてだよ」と返します。
ウンスクが味見した時や、ジェハを見るヘウォンのやさしい表情にとても癒されるシーンでした。
ストレス解消には辛い食べ物⁈
みなさんは、ストレスが溜まった時、好きな食べ物で解消していますか?
韓国で生活していた頃、友人のほとんどがストレス溜まると辛い食べ物で「ヒィィ~」とか「シィ~」とか言いながら最後に焼酎で「ゴォォ~!」と流し込み、解消しているところを見てきました…汗
その影響でしょうか…甘いものより辛い物のの方が食べたくなってしまいます。
よくドラマで、辛い物を思いっきり食べたり、本当は泣いているのに「辛いからよ」と涙をごまかすシーンがありますね。
自分に合う通常の辛さの食べ物はストレス緩和効果があるそうですが、辛すぎるのは逆に胃や腸に良くないようです。
しかし、映画の様に親友と辛い物を食べながら本音をこぼしたり、一緒に痛みを分かち合ったり、泣いたりできる韓国の特有の文化はとても素敵で羨ましいことですね。
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